道幅が狭く階段もある、クレーンが入れない場所でのお墓じまい。呉市の山手墓地にて

当店のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。東広島市・呉市を中心に広島県一円にてお仕事をさせていただいております、ひまわり石材の竹下です。呉市営の山手墓地にて、お墓じまい工事を行いましたので、ご紹介します!

 

【施工前後の様子①】

 

【施工前後の様子②】

 

今回は、以前からお世話になっているお客様からご紹介いただきました。ご家族でよくお話しをされて、お墓に入っているお骨を引越ししたいということになり、このお墓はお墓じまいをしたいというお話でした。

 

こちらがお客様のお墓です。呉市営の山手墓地で、当店からは車で20分ほどのところです。東広島市にある当店ですが、呉市でのお墓のお仕事もよくいただきます。山手墓地は、山の斜面に造成されたとても広い墓地で、区画の形状や場所も様々です。このお墓も、車を降りて階段を登り、小さな川を渡った先の少し特殊な場所にありました。

 

お経を上げていただいてからご遺骨の取り出しを終えたら、工事に入ります。車を横付けできない場所でしたので、三脚を使っての工事になります。順番に、一番上の仏石から吊り上げて解体・搬出していきます。

 

しっかり吊り上げて、人力でひとつずつ解体していきます。

 

解体した墓石を搬出していきます。幅ギリギリの橋です! 慎重に、注意しながら搬出を進めていきます。

 

仏石の下の上台を取り外しています。お墓の中でもとても重量のある石です。今回は、工事をさせて頂いた墓地が、道幅が狭く階段を上り下りしなくてはいけないところにあり、大きなお墓の部分は小分けにして運搬を行いました。お客様には事前にご説明をしてご了解をいただきました。

まずは、ドリルで石に穴をあけます。

 

「セリ矢」と呼ばれる道具を穴に入れて、ハンマーでたたくと・・・

 

矢を入れたところに沿って石が割れます。

 

下台も、同じように石を小割りにして搬出します。ドリルで穴を開けてから矢を入れます。

 

下台は、4つに割って運び出しました。場合によっては様々な方向から矢を入れます。何とか人力で運び出せる大きさになりました。

 

さらに下の芝台も割っています。内部は納骨するスペースになっていましたが、こちらもかなりの重量があります。クレーン等を使って作業できる場所にあるお墓の解体に比べると、こうした立地にあるお墓の解体には、やはり時間も手間もかかりますが、安全に搬出していくため、丁寧に作業を進めます。

 

すべてのお墓の解体・搬出を終えて、お墓じまいが完了です!

こちらは墓地のきまりで、お墓の基礎やブロックで作ってある外柵などはそのままです。(墓地によっては基礎、ブロックも処分してくださいと言われるところもありますのでご注意ください。)お墓のあった場所にはきれいな真砂土を入れて完成となります。

 

入り口もこのように狭い墓地でした。お客様には、お墓じまいの終わった墓地を確認して頂き、喜んでいただきました。立地を考えると、これまでのお参りもとても大変だったと思います。気がかりだったことが解消されて、ホッと安心されたご様子でした。

今回のように道幅が狭かったり、山の上であったりお墓の建てられている場所は様々だと思います。「すごく費用がかかるんじゃないの?」「こんなところで工事できるの?」など、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか? どんな場所であってもお墓の工事は可能ですので、不安を抱えること無く、どんな事でも気軽にご相談ください。